NPO仕事と子育てカウンセリングセンター
活動レポート活動レポート:シンポジウム
第1回【仕事と子育て】カウンセリングシンポジウム

シンポジウム「社員にカウンセリングを提供して」

大西裕美(P&G健康管理室・ヘルスシステムマネージャー・産業看護師・産業カウンセラー)

新しい"気づき”によってとるべき行動が見えてくる


これまで3組のケースをご紹介しました。このなかには私が直接カウンセリングを提供したケースと、他のカウンセラーが行ったケースの両方がありますが、どのケースも、新しい“気づき”が生まれ、その“気づき”によって、次に考えるべきことがら、取るべき行動が、少しではあってもはっきりしてくる、何かが見えてくるというのが共通点であるかと思います。

この他にも、カウンセリングの結果、「これまで夫が家でなにもしてくれないと不満ばかりもっていたけれど、結構助けてもらっていることに気づいた。これからはもっと感謝の気持ちを伝えよう。自分は思っていたより恵まれている。幸せなんだ。」と考えるようになった人もいます。

また、反対に、最初は「夫は自分が働き続けてもよいと言ってくれている。私の気持ちを理解してくれている。夫は会社が忙しくて家事や育児はできないけれど、私が働くことに理解を示してくれているので感謝している。だから頑張ろうと思う。」と語っていた人が、カウンセリングのなかで、いろいろと考えていくうちに、「自分の考えは正しいのだろうか?」と疑問をもち、「子育ては夫婦が力をあわせてするもの、同じように仕事をしているのに、家事や育児は私だけがするのはおかしい。」と気づく人もいます。

人によって様々な“気づき”がありますが、どのような場合も、第三者が手助けすることによって、これまであまり考えなかった視点から自分の状況を見つめなおし、新しい何かに気づく、それと同時に、自分が大切にしたいものをカウンセリングのなかで確認していくことによって、進むべき方向が見えてくるということは共通していると思います。