第1回【仕事と子育て】カウンセリングシンポジウム
シンポジウム「カウンセリングを取り入れる意義」
渥美由喜 (株式会社富士通総研 経済研究所 主任研究員)
プロフィール
| 1992年 | 東京大学法学部席次学科卒業、株式会社富士総合研究所入社 |
| 2003年12月 | 株式会社富士通総研に入社 |
| 現在、内閣府「少子化社会対策推進会議」委員(2005年~)、「ワークライ フバランス官民連絡会議」委員(2006年~)、「子どもと家族応援戦略会議」 委員(2007年~)などを務める。 専門は、日本及び欧米諸国の人口問題(少子化対策など)。 |
皆さんこんばんは。渥美でございます。私はカウンセリングの専門教育を受けているわけではありません。私はこれまでワークライフバランスやダイバスティに取り組んでいる国内外の企業500社にヒアリングさせていただいてまいりました。またそのご縁でいくつかの企業のコンサルティングもさせていただいております。そういった中で見聴きしていることを本日はお話したいと思います。今日ちらほら見かける「男性」にとってのカウンセリングの意義ということを中心にお話いたします。
これまで次世代育成支援、いわゆる少子化対策の流れでワークライフバランスという言葉が使われるようになりました。まず、母親従業員が就労継続をしにくい対応策として。次に、女性よりもむしろ父親である男性社員全体の働き方を見直し、変えないと女性の働きにくさは変わらないということで、最近、政府の焦点は主に男性の働き方の見直しに移ってきています。そして、独身社員にも交際する時間の提供をする、年配社員にも介護する時間を提供する、といったように子育て支援に留まらず、さまざまな属性を持った人たちに働きやすい環境(ダイバシティ)を広げていこうと考えています。
ワークライフバランス(WLB)
バランスという言葉に引きずられてよく天秤の図が描かれます。しかし、このような二者択一のものではないと私は思います。下図のように、ワークの土台にライフがあって、質の高い生活が質の高い仕事に繋がる。またメリハリのきいた仕事というものが生活のゆとりに繋がります。「ワークとライフの相乗効果」、これがWLBの本質だと私は思っております。