第1回【仕事と子育て】カウンセリングシンポジウム
基調講演「これから変わる【仕事と子育て】両立支援」
坂東眞理子 (NPO法人【仕事と子育て】カウンセリングセンター理事長)
日本型【仕事と子育て】の両立社会
アメリカ的な生き方とヨーロッパ的な生き方を比べると、能力を発揮している度合いという点ではアメリカは北欧以上に頑張ってきています。これは大変に不思議なパラドックスではあります。日本はそのどちらを目指すのか。それは新しい課題です。アメリカ型は、外国からの移民や大変に貧しい人たちからプライベートなサービスを買うという方向でカバーしています。ヨーロッパ型は、皆で支え合うという形。日本の場合は家族・親類という色々な支えの応援というのもあるかもしれません。色々な形の支えを活用して、アメリカ型でもなくヨーロッパ型でもなく、日本型の新しい仕事と子育ての両立の社会を作ればよいと思います。
実は今年は源氏物語千年期です。日本の女性たちは昔から社会・家庭で強い力を持っていました。それは儒教の国あるいは一神教の神様のいる国々に比べると、日本の女性たちは非常に伸びやかに働いてきました。子育てもやってきた女性もたくさんいます。これから21世紀の女性たちは日本の女性の伝統である「仕事も子育ても全部やる」、「健康で体力がある」そして「仕事も子育ても両方して社会に貢献しよう。」「プライベートな生活も充実しよう」というように、気力と体力を持っていることが大変重要だと思います。そして仕事を続けていることによって経済力だけではなく人を世話する力を身につける。人を愛する力を身につける。そして社会でかけがえのない存在で生きていく。
21世紀の日本女性の姿を期待する中で、仕事と子育ての両立を応援する体制を更に充実することに対して、私たちのカウンセリングセンターは頑張りたいと思っております。
どうぞよろしくお願い致します。