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No.2 味噌汁は立派なおかずです!

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温かいごはんさえあれば、おかずは味噌汁だけでも充分です。昔から、具だくさんの味噌汁は汁物と煮物を兼ねていました。野菜でも肉でも魚でも味噌汁に入れたらおいしいし、特におかずを作らなくても、栄養バランスのいい食事になります。
 
「だし」なしではおいしい味噌汁はできないという思い込みから、味噌汁づくりを敬遠している方もおられるのではないでしょうか。また、煮干しや鰹節や昆布からダシをとるのはめんどうだからと、手軽な“だしの素”などを使う方が多いと思いますが、じつは「だし」がなくても充分においしい味噌汁を作ることができます。野菜には野菜のうまみがあり、豆腐やワカメにもそれぞれの味がありますが、だしの味が強いと、これらの素材本来の味を消してしまいます。何を入れてもだしの味しかせず、おいしくするために取った「だし」がかえって味噌汁の味をまずくしてしまうことが多いのです。

 

根菜と豚肉でつくる豚汁や、魚介の味噌汁にダシは要りません。野菜だけではうまみが足りないと感じたら、豆乳やトマトジュースを入れるといいのです。どちらも味噌によく合います。化学調味料に慣れてしまった舌にはダシなしの味噌汁が物足りないと感じられるかもしれませんが、耳を澄ますようにしっかりと味わえば、素材本来のうまみと味噌のおいしさを感じ取れるはずです。小さなお子さんであればなおさら化学調味料に毒されない繊細な味覚を育ててあげましょう。

 

【トマトジュースや豆乳で味噌汁をつくる場合の分量】
そのままでは濃すぎるので、水で薄める。
トマトジュース:水=1:2
豆乳:水=1:2